噛み合わせが悪いとどんなことが起こるの?
まず噛み合わせが悪いことで影響が出やすい場所といえば・・・当たり前ですが「お口の中」ですよね。具体的には「食べ物が食べにくい」といったことから「顎関節症・アゴの痛み」、「舌の痛み」などが挙げられます。
これらの口の中の症状は想像がしやすくて、噛み合わせが悪いことで咀嚼が上手くいかなかったり、特定の歯に余計な力が加わりやすくなってアゴに負担がかかることから起こってしまうのは納得ですよね。
とはいえ口の中の症状だけでなく噛み合わせの悪化で、「肩こり」、「頭痛や腰痛」、「耳鳴り」、「視力・聴力の低下」など体への影響も考えられています。
肩こりについては噛み合わせが悪いことでアゴ関節が歪み、その歪みが骨格の歪みにつながって起こるようですし、耳鳴りに関してもアゴ関節に強い負担がかかることでアゴに近くにある耳にまで悪影響を及ぼして耳鳴りとなってしまうみたいですね。
その他の様々な体の不調も、咀嚼に関する神経が「三叉神経」というとっても太くて周りの神経とも近い場所にある神経なので、「噛み合わせ異常の信号が他の神経にまで影響を与えて体に不快症状が現れる」というメカニズムになっています。
これだとなんだかややこしい説明になってしまいましたけど、要は「上手く噛めてませんよというシグナルが脳に送られる間に近くにある他の神経も巻き込んでその神経に関連した症状が出る」ので噛み合わせが悪いことでの悪影響は全身に連鎖することが分かるのではないでしょうか。
さらに噛み合わせの悪さにより「睡眠障害」までおこることがあります。
これは噛み合わせ不良の影響で本来「舌」があるべき場所が狭くなって舌が喉のほうに移動してしまうことで呼吸がしにくくなり「睡眠時無呼吸症候群」となり睡眠障害になるという流れになってしまうので注意が必要です。
こういったお口の中だけでなく体にも不快症状がでることによって精神的なストレスを日常的に感じてしまうと、不安症状や「うつ症状」にまで発展してしまう場合もあるようので噛み合わせは快適な生活とは切り離すことができない大切な要素となっています。
噛み合わせが体に与える影響についてまとめ
- 噛み合わせが悪いことで口の中だけでなく体のあらゆる部分に影響が出てしまう
- 特に肩こりや目の疲れは噛み合わせと関係が深い
- 多くの人が悩んでいる「睡眠時無呼吸症候群」も噛み合わせが原因の場合がある
- 快適に食事をするだけでなく体の健康や心の健康を考えると噛み合わせは重要