無意識の歯の噛み締めはお口のトラブルのもと


当たり前ですけど、自分の歯は「代えがきかないもの」ですよね?
ですので、歯や歯ぐきに「不要な力」が加わってしまうのはあまり・・・というかかなり良くないので「歯の噛み締め」について少し取り上げてみたいと思います。

無意識の噛み合わせの対策法

無意識に歯を噛みあわせてしまう「TCH」や「睡眠中の歯ぎしり」などは、虫歯や歯周病へと繋がるだけでなく「噛み合わせの悪化」や「顎関節症」になるケースもあるので対策が必要ですよね。

そこで有効な対策法なのが、「体をリラックスさせた状態で数10分間過ごしてみる」という方法で・・・
これは、「全身に力が入っていて緊張状態になると体の一部分であるアゴにも緊張が伝わり歯ぎしりやTCHになってしまう」ことがあるため、逆に「体の力を意識的に抜いてあげることでアゴもリラックスさせよう」というのがこの方法のメカニズムとなっております。



体をリラックスさせてあげる方法はとっても簡単で「お風呂で湯船にゆっくりとつかる」なんてことでも良いですし、さらに「仰向けになって寝る」ぐらいでも大丈夫・・・なのですが、この際に注意しないといけないのが「寝ている時に上下の歯を噛み合わせない」ということです。

ですのでこの時には少しだけ口を開けて口にお箸や鉛筆などの細長いものを置いて「唇で軽く挟む」ような感覚でいると、上下の歯を噛み合わせることなくアゴはリラックスした状態になれるのでオススメです。

このまま30分ぐらい体の力を抜いているとアゴもリラックスしてお口のトラブルの元となるクセが緩和するだけでなく、体の緊張状態で起こるいろいろな症状(肩こりや頭痛など)も緩和する可能性があるので皆さんも実践されてみてはいかがでしょうか?

ちなみに自分ではなかなか対処が難しい睡眠中の歯ぎしり対策には、まずは歯の負担を減らすためにマウスピースを使いながら、上にあるように「心と体をリラックスさせる」生活を心がけてストレスなどの根本原因を解消していき、「気がついたら歯ぎしりをしなくなっていた」という感じの流れが良いと思います。



とにかく日々お仕事や学業、家事などで忙しい時間を過ごしている人ならば特に「リラックスタイムを自分で作り出す」ことがオーラルケアだけでなく、心や体の健康にもきっと繋がってくれますよ。

この記事のまとめ

  • 「歯の噛み締め」によって歯や歯ぐきに長い時間負担がかかると歯周病などのリスクがグッと高くなってしまう
  • 歯の噛み締めは無意識にしてしまうことが多いので、自分で心や体全体をリラックスさせることがアゴのリラックスにもなる
  • 体は「鼻で息を吸って口からゆっくりとはき出す」深呼吸をしたり、「仰向けに寝っ転がる」だけでも緊張がほぐれてくれるのでオススメ
  • 歯は「上下の歯がくっついている」ぐらいの状態でも負担がかかってしまうので「定期的(数10分や1時間に1度ぐらいの間隔)に意識して歯を離す」ように心がけるだけでも生活している時の噛み締めは対策できる
  • 就寝中の噛み締めはナイトガード(マウスピース)で歯や歯ぐきへのダメージは和らげられるが、根本原因である「ストレス」の解消や「枕の高さ調整」なども大切
  • 忙しい生活の中でも「心や体のリラックスタイム」を作ってあげることでオーラルケアに繋がる