2種類ある「歯の割れ」に注意


「固いものを食べた」などのタイミングで歯が割れた経験があるという人もおられると思います。

歯は替えのきかないものなので割れた際にはものすごいビックリして気が動転してしまうことと思いますが、「見えている部分の歯のカケ」と「歯を支えている部分のカケ(外からは見えない部分のカケ)」の2つでしっかりと分ける必要があるようですね。



というのも「固いものを噛んで少し歯がカケた・・・」というケースならば、あまり適切な言葉ではありませんけど「カケた部分だけの問題」で済むのですけど、歯茎に隠れている歯の土台部分がカケてしまうと「支えている部分のトラブル」なのでその歯全体に影響があり、抜歯する必要が出てきてしまうからです。

この「歯を支える部分がカケたり割れることで歯を失ってしまう」という状態はレアなケースではなく、虫歯や歯周病以外の歯を失う原因としてもかなり定番だそうなので「見えない部分の歯のカケ」は要注意しましょう。

ではどのようなことに注意が必要なのかといえば・・・
やはり「歯に大きな力をかけない」ことを心がけることが大切ですので、「単純に固いものを無理に噛まない」ということだけでなく「睡眠中の歯ぎしり」や「無意識に上下の歯を噛み合わせてしまうTCHをヤメる」、さらには「噛み合わせを正常にする」ということで歯への過度な刺激を防ぐことができますよ。

睡眠中の歯ぎしりに関しては自分ではナカナカ気がつかないことがありますが、周りから歯ぎしりを指摘される以外にも「起きたらアゴがダルい」とか「歯がすり減ってきている」「内頬や舌に歯型が付いている」なんて場合には歯ぎしりの根本原因対策として「ストレスの解消」や「枕の高さを高くしすぎないように調節する」なんてことをしたり、直接「ナイトガード」という睡眠用のマウスピースを付けて歯へのダメージを和らげるのがオススメですね。

・私はこちらの歯ぎしり対策グッズを使ってます。


TCHに関しての対策法は「自分が無意識に歯を噛みあわせてしまうことを自覚する」するようにして、数十分おきでも気がついたら「歯を離そう」と心がけるだけでけっこう効果がありますよ。

最後の噛み合わせは歯医者さんでしか対処することが難しいことなので、よほど気になる場合には相談されるのが良いと思います。
詰め物部分の噛み合わせならば詰め物の調整をすることになりますし、治療してない歯同士が強く当たる場合には自分の歯を削る事となってしまいますので、歯医者さんとしっかりと相談のうえ、納得してから治療を希望しましょう。

とにかく、「見えない部分の歯の土台のカケ」は自分ではあまり気が付かないので、「見える部分の歯がカケてしまったことがある」という人は見えない部分へのダメージも大きくなっていることがあるのでお気をつけ下さいね。

この記事のまとめ

  • 「歯の割れ」には「表面的な割れ」と「内側の見えない部分の割れ」がある
  • 実際に内部にダメージを受けることで歯を失うケースは少なくないので、できるだけ歯に余計な力を加えないように暮らすことが大切
  • 歯への刺激が強い行動の代表である「睡眠中の歯ぎしり」はもちろん、起きている間でも自分が意識せずに歯を噛みあわせてしまう「TCH」には注意
  • 歯の表面にしても土台の部分にしても、「歯がカケた・割れた」経験がある人は一度自分の日常生活で歯に余計なダメージを与えていないか振り返ってみましょう