歯磨きだけで虫歯は防げるのか?

たぶん・・・というか当たり前ですが、このサイトにご訪問くださった方は、全員「オーラルケアに関心のある人」だと思います。

そして、オーラルケアに関心がある方ならば「オーラルケアなんて歯磨きさえも一切してませんよ。」という人はまず居られないでしょうが、けっこう「1日1回の歯磨きぐらいしかケアしてません…」という人も意外と多いのが現実なんですよね。

もちろん、まったく歯を磨いていない人から比べれば「1日1回でもブラッシングするのはとても良いこと」ですけど、実際のところ「ブラッシングだけでオーラルケアはできるのか?」ということが個人的には気になったので少し調べてみたところ・・・

そもそも「毎日のブラッシングの目的」といえば・・・「お口のトラブルの原因となる歯垢(プラーク)や食べカスなどの汚れを落とす」とか「口臭の原因である舌の汚れ(舌苔)を取り除く」なんてことが挙げられますよね。



ですが、残念ながら歯ブラシのケアだけでは「自分でしっかりと歯を磨けたと思っていてもほとんどの場合は磨き忘れ部分ができてしまう」ことや「実際に磨き残し無く時間をかけてブラッシングしても、歯垢は半分程度までしか落とせない」なんて説もあるぐらいなので注意が必要です。

これは、いくら歯ブラシの毛先が細いからといっても「歯と歯の隙間」や「歯と歯茎の隙間」まで行き届いてすべての歯垢をかき出すまでは構造上できないことから仕方がないことですので・・・
やはり歯ブラシを使ったケアと合わせて歯と歯の間は「デンタルフロスや歯間ブラシ」を使い、歯並びが悪くて歯が重なり合っている人はピンポイントで磨くことができる「タフトブラシ」を使うと効率的にオーラルケアができると思いますよ。

●タフトブラシとはこのような形状の歯ブラシです。


それにプラスして、歯ブラシほどは歯垢などを除去する能力は低いといえ、お水や空気の勢いで汚れを落とす「口腔洗浄器」は歯ぐきのマッサージになる上に、歯の歯茎の隙間のケアがしやすいのでオススメです。



そしてこのようなオーラルケアグッズをいくつか組み合わせて使用するだけでなく、リステリントータルケアなどに代表される「液体歯磨き(口でゆすいだ後にブラッシングをするタイプの商品)」を使うと、ペーストタイプの歯磨き粉よりも口の中に薬剤が行き渡りやすいので個人的にはご利用になったほうが良いと思いますよ。
(就寝前のブラッシング時には「翌朝の口臭対策」のためにも特にこういったハミガキ剤を使いましょう。)



・・・ただ、「フロスや液体歯磨きなどを駆使してオーラルケアをして汚れた歯をキレイにする」ということはとっても大切なことですが、結局のところ上に書いたようなことを実践して「自分でできる範囲のケアが完璧にできれば虫歯も歯周病も起こらない」なんてことはザンネンながらありません

ですので、オーラルケアと同時に「虫歯の原因となるお砂糖を控える」とか「バランスのよい食事を食べて歯を丈夫にしておく」「健康的に生活をして体の抵抗力を高めておく」ということも重要なので、皆さんも「健康的な生活」と「費用や手間の面で無理のない範囲でオーラルケアをする」ことを心がけましょうね。

ちなみに、よく歯を丈夫にすると言われてる「カルシウム」は永久歯が作られ始めるときにはとても大切ですが、歯が生えそろってしまった状態ではあまり歯の丈夫さとは関係のない栄養素(もちろん体にとっては重要な栄養素ですよ!)ですので、大人の方は「カルシウムを含め、ビタミンやタンパク質、ミネラル」などをバランス良く摂取して体をケアしてあげることが一番ですよ。

この記事のまとめ

  • 「毎日の歯磨き」はオーラルケアの超基本…だが、ブラッシングだけではどうしても磨き残しが起こってしまうことがほとんど
  • ブラシが届きにくい「歯間」や「歯と歯茎の境目」、「歯並びの悪い部分」には「デンタルフロスやタフトブラシ、口腔洗浄器」が有効
  • フロスや口腔洗浄器を使うタイミングは、個人的な意見ですが・・・「夕食後~就寝前のブラッシングの間」に行うのが良さそう
    (しっかりと歯間の掃除ができた上でブラッシングしたほうが効果的…だと思うので。)
  • さらにブラッシング時には「虫歯ケア・歯周病ケア」ができるハミガキ剤を合わせて使うと効果的
  • ハミガキ剤選びは・・・「効果が実感できるかどうか?(朝起きた気に口臭やネバつきが感じにくいなど…)」はもちろん、「使いやすさ(液体タイプかペースタイプか?)」や「価格」などを考慮して自分に合うオーラルケアイテムを探すことが大切
  • 歯磨きやフロスなどのケアだけでなく、「歯や歯茎も体の一部」ですし「免疫力」はお口のトラブルと大きく関わってくるので「毎日の食事内容に気を使う」ことも重要なオーラルケアになる