無意識に上下の歯をくっつけてしまう「TCH」

TCHについて

歯や体にさまざまな影響が起こる「TCH」についてのご説明をしたいと思います。

TCHとは?

TCHとは「Tooth Contacting Habit」の略となっており、単純に訳してしまうと「歯を合わせるクセ」ということになります。

人間の歯というものは食事や会話などを除く普段の生活では上下が合わさることなく隙間が空いていることが正常なのですが、TCHでは無意識のうちに弱い力で長い時間歯を合わせてしまうクセのことを言い、自分では気がつきにくいが特徴です。

弱い力とはいえ歯が合わさっている状態というものは歯やアゴに負担がかかるので歯への影響や肩こりなど体にも様々な不調とつながるので最近注目されていますよね。

ちなみにTCHは自分で気が付きにくいという特徴が厄介なところですが、簡単にTCHがあるかどうかのチェック法がありますのでご紹介したいと思います。

それは、お口の中をチェックして「下や内頬に歯型が付いている」場合にはTCHである可能性が高くて・・・
これは長い時間歯が噛み合わさっていることで舌や頬に歯が押し付けられて歯型が付いてしまうからとなり、このような状態の人は下に紹介するような対策法を心がけてみることをオススメします。

ちなみに、TCHがよく起こるケースとしては「何かの作業に集中している時」で、パソコンや書類を書くなどのデスクワーク中やスマートフォンの利用、料理をしているときなどいろいろな場面で歯を合わせてしまうことがあるのでご注意くださいね。

TCHの対策法

TCHの解決法としてまず挙げられるのは「TCHであることを自覚する」ということです。

自分がTCHだということを常に感じていれば、「今、歯がくっついているかな?」なんてこと思い、意識して歯を離そうとする内に自然と歯を噛み合わせるクセがなくなっていく事が多いのでお試し下さいね。

とはいえ1日中「歯を離さなきゃ、離さなきゃ・・・」と考え続けるのは逆に大きなストレスとなり大変なので、「自分が歯を合わせてしまう場面に合わせて歯を離す習慣を付ける」というのが有効です。

例えばパソコンを使用してる人ならばパソコンモニターや作業中の飲み物用のコップなどに付箋で「歯を離す」という言葉を書いておいて、その付箋が目に入れば歯を離すということをする程度でもかなり症状は改善していきますよ。

TCHについてのまとめ

  • TCHとは「長時間上と下の歯をくっつけてしまうクセ」
  • 一つのことに集中したときに起こりやすい
  • 「食いしばる」のとは違い噛む力は弱いが、体のいろいろなところに影響が出てしまう
  • 対策法は「定期的に歯を離すことを意識する」こと