「歯が浮く」と感じた時に歯はどうなってるの?

風邪をひいた時に口の中、特に歯や歯茎に違和感を感じる人がいらっしゃいますよね。
ちなみに私も「なんか歯が浮いた感じがする…」なんてことを時々感じていますので、「歯が浮く」というのはどういった状態なのかをまとめてみました。

「歯が浮くこと」について

皆さんは歯がどういった状態で生えているのかご存知でしょうか?
多分あまり考えたことがないにしても、なんとなく「骨にしっかりと歯が固定されているイメージ」を持っている人は多いと思います。

ですが、実際のところは「歯槽骨」という歯茎の中の骨に支えられていて、歯槽骨と歯の間にはクッションの働きをしてくれる「歯根膜」という繊維状の組織があって歯は常に少し動くようになっているんですよ。

そして「歯が浮く」という状態というのは疲れた時や硬いものを噛み続けた時などに歯根膜が炎症を起こして腫れてしまい、歯が持ち上がった時も感じるようですね。

もちろんストレスや噛み締めて歯に負担がかかった時だけでなく、歯周病による炎症や虫歯の影響で歯の神経までバイ菌が達して炎症が起こるケースもありますので、体調不良など以外で歯が浮いた感じがしたり歯がグラグラするなんてことになったらお早めに歯医者さんに相談されることをオススメします。

ちなみに歯周病や虫歯以外の「歯が浮く」状態をできるだけ避けたいのならば、炎症は「血行不良」によって起こることから「睡眠を十分にとって、疲れを溜めない」とか「お酒を控える」、「ストレッチなどで全身の結構を良くする」、「強い噛み締めをしないようにマウスピースをしたり、意識的に歯をくっつけないように心がける」などの対策法をお試し下さいね。
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一時的とはいえ歯が浮いたような感じになるということは体の何かしらのシグナルなので、その原因をしっかりと考えて生活されることをおすすめします。

「歯が浮くこと」についてのまとめ

  • 歯は完全に固定されているのではなく、「歯根膜」が歯と歯茎のクッションとなって多少動くようにできている
  • 「歯が浮く」と感じた時には「歯根膜の腫れ」によって実際に歯が持ち上がることがある
  • この「歯根膜の腫れ」は歯に強い力が加わった時や歯周病・虫歯の影響が原因
  • 日々のオーラルケアや健康的な生活を心がけて歯茎を正常な状態をキープすることで「歯が浮くこと」の対策ができる