顎関節症についての基本

顎関節症について
最近では症状に悩まれている方が多く、知名度も高い「顎関節症」についてご説明したいと思います。

顎関節症とは?

食事中やおしゃべりをする時にアゴが開けづらかったり、痛みが出てくるなんてことを経験されたことがある方もいると思います。

その症状は顎関節症によるものかもしれませんよ。

顎関節症とは顎関節部分(口を開けた時に耳の前が動く部分)の変形やアゴ周りの筋肉の疲労などで起こり、具体的な症状としては「口が開けづらい」とか「口を閉じる時にカクカク・ザラザラと音がする」、「口あけた時・物を噛んだ時に顎の関節や筋肉に痛みがある」などがあり、ひどくなると指2本分ぐらいまでしか口が開かないという状態になります。

ここで顎関節症でのアゴの痛みについて触れましたが、アゴの痛みは「口の開け閉めをした時に起こる」というのがポイントです。

顎関節症になった当初は口を動かしていない状態も痛みが出るケースはあるとはいえ、それが何日も続いたり「関節部分が腫れたりする」というのは顎関節症以外の外からの衝撃や炎症の可能性があるのでご注意くださいね。

とにかく顎関節症は重症化する前に早めに日常生活で対処していくことが必要なんですが、対処をするためにも顎関節症の原因を知ることが大切ですよね。

そこで気になる顎関節症の原因を挙げると・・・
「歯の噛み合わせが悪い」
「その人の元々のアゴ筋肉や関節の弱さ」
「ストレスによる食いしばりや歯ぎしり」
「食事をする時にテレビを見るために顔を横に向けて食べている」
「急に固い食べ物を食べてアゴや筋肉に負担をかけてしまう」
「TCHなどの癖」(参考記事→無意識に上下の歯をくっつけてしまう「TCH」)

などがあり、「口を開け閉めした時にカクっと少し違和感がある」とか「少しアゴに痛みや疲れを感じる」程度の初期の顎関節症の段階で、上に書いた原因で思い当たることから解消していくとよいと思います。

ちなみに元々の噛み合わせが原因である場合には歯医者さんに相談することでしか解決策がありません。・・・が、実のところ顎関節症の原因が歯の噛み合わせだけである場合は意外に少ないようで、ほとんどが生活習慣やストレスの問題だそうですよ。

それに歯医者さんからしても、いきなり噛み合わせが悪いのが原因だとして歯を削るなんていう乱暴なことはせず、まずは噛み合わせ調整以外の方法から指導してくださるようになっているようなので生活改善が顎関節症対策の第一歩ということになりますよね。

なので食事やデスクワークをする時の姿勢やストレスを溜めずに生活をおくることが大切ですし、寝るときに高い枕をを使ってしまうと食いしばりが起きやすくなるので睡眠時の態勢にも多少気を使われてみてくださいね。

その他にもマウスピースを使用して食いしばりをしてもアゴに負担をかけなくしたりという方法もありますので皆さんも少しの違和感を持ったら自分の姿勢や癖を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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顎関節症についてのまとめ

  • 顎関節症とは、口を開け閉めした時に痛みが出たり口が開けにくくなる症状
  • アゴが常に痛く、腫れてしまう場合には顎関節症よりも「顎関節炎」を疑ったほうが良い
  • アゴに少しの違和感がある時からしっかりと対策していくことが大切
  • 対策としてはストレス解消やアゴに負担をかけない食事を心がけ、TCHなどに注意をする
  • 市販のマウスピースを使うことで睡眠時の歯ぎしりによる負担が減らせるのでオススメ