親子・恋人との間で歯周病がうつる?

ある程度の年齢に達した日本人のほとんどが発症しているという歯周病ですが、ある行動やお口の状態によってそのリスクが高まる危険性があるようなので取り上げてみたいと思います。

歯周病の原因

歯周病の原因はいろいろありますよね?

中でも歯周病は「歯周病菌」という原因菌によって起こるお口のトラブルなので「親子間や恋人・夫婦間でのキス」にも注意が必要だそうですよ。



歯周病菌は数十種類もの数が存在する菌で、キスによって人から人への移動ができてしまうのでお口のトラブルを避けるためにも「ゼッタイにキスはしないでおきましょう」・・・と言いたいところですが、歯周病菌が口の中に移ってきたからと言ってすぐにその人が歯周病になってしまうわけではありません

これは、もともとお口の中には歯周病菌以外の菌も数多く存在していて自分の体が健康的で免疫力がある場合には歯周病菌は悪さができないようになっているので、日頃のブラッシングや健康管理に気を使っていれば過度に気にしすぎる必要はないのではないかと思います。

とはいえ赤ちゃんに関しては菌が感染しやすいので気をつける必要があり、元々赤ちゃんにはお口のトラブルを引き起こすような菌は存在しておらず、親とのキスなどから歯周病菌も虫歯菌も移動してきて将来的なお口のトラブルとなるので注意しましょう。

ですので親の愛情表現としてついついやってしまう「キス」や「食べ物を噛み砕いてあげる」などの行動は本当の意味での愛情表現ではないということになってしまいますので、気持ちをグッと抑えて3歳ぐらいまではキスや食器の共用などをして避けたほうが良いと思います。

というわけでキスに関しては赤ちゃんとはしないほうが良いとはいえ、大人同士ならばリスクはそこまで高くないことからそれほど気にしすぎてしまう必要はないということになりますよ。

それよりも大人ならば歯周病菌が周りの人から移ってくることよりも日々のオーラルケアに力をいれましょう。

それにはお口のトラブルから守ってくれる「唾液」の減少は歯周病リスクが高まる大きな原因なので、唾液が減って口が乾いてしまう「ドライマウス」になることは避ける事が大切です。



ドライマウスはストレスをはじめ、お薬の副作用や糖尿病など原因はさまざまなので「自分の口がなんで乾くのか?」を知った上で対策を行ってみてくださいね。

この記事のまとめ

  • 歯周病は「歯周病菌」によって引き起こされるお口のトラブル
  • 歯周病の原因菌はキスなどで唾液と一緒に移動してしまうことがある
  • 大人同士ならばそこまで神経質になる必要はないが、ある程度の年齢になるまで子供には自分の菌を移さないことが大切
  • 加齢とともに歯周病リスクはどんどんと高くなることはショウガナイので「周りの人からの歯周病リスク」よりも「セルフオーラルケアで自分のお口の環境を整える」ことがとっても重要