「噛み合わせに影響が出てしまう歯並びの悪さ」には注意


自分の歯並びが悪い」ということで悩んでいるかたは多いと思います。

とはいえ「単純に歯の並び方が少し悪い」とことと、「歯並びの問題で上下の噛み合わせが悪い」ということはハッキリと区別して考える必要があるようですね。

まず、「八重歯がある」とか「前歯が少し出ている」などといった見た目の歯並びの悪さならば・・・もちろん本人からすればとても大きな問題ではありますが、生活上・健康上ではあまり問題がないことなので「自分がコンプレックスを感じてしまい深く悩んでいる」ということではなければ無理に治療をする必要はないようですね。

ちなみに・・・少しお話がズレますが、以前から私は芸能人やスポーツ選手のような「歯がビッチリとキレイに並んでいて過度に真っ白な歯」というのにものすごい違和感を感じていて、どうみても被せ物やインプラントなどで作り上げた人の歯を見ても「美意識が高い」とか「一番魅力的な歯で憧れる」などとはぜんぜん思えないんですよね。
なので個人的には多少の歪みや黄色みがかっている歯の人の方が自然で好感が持てますし、自分の歯も元から少し黄色味がかった歯ですけど歯医者さんでホワイトニングをしてみたいとは思ったことがないため・・・皆さんも矯正治療以外の「健康な歯を抜いたり削ったりしてまで見た目を整えるような治療」はしっかりと考えてから行うことをおすすめいたします。

・・・ただ、「見た目の歯並びが少し悪いことは全く問題がないのか?」と断言できるかといえばそうでもなく・・・「特定の場所にブラシが届きにくい」というケースがよくあるので、毎日のブラッシングに気を使ったり、歯ブラシだけでなくフロスやジェットウォッシャーなどのオーラルケアアイテムを併用することは大切ですよ。



そして、見た目だけでなく「歯並びの悪さがかみ合わせまで影響してしまう」という場合は少し注意が必要でして・・・噛み合わせが悪いと食事中に特定の歯に圧力がかかりやすくなってしまい、その歯への負担が歯周病や虫歯の大きな原因のひとつになるのでできるだけ噛み合わせには気を使ってあげましょう。

しかも、当たり前ですが「人間の体はすべて繋がっている」ことから歯の噛み合わせの悪さは全身の歪みの源ともなるため、頭痛や肩こり、さらには姿勢の悪さにも繋がることで内臓への負担も考えられるのでご注意くださいね。

ちなみに「噛み合わせが悪くなるタイミング」というのは・・・
「虫歯による歯のカケ」
「歯周病で歯ぐきがダメージを受けて歯が動く」
「無意識での歯の食いしばり」
「歯の治療して被せ物や詰め物をする」
「歯が抜けた状態で放っておく」
「顎関節症によってアゴがズレてしまう」
「親知らずが他の歯を圧迫する」
・・・などで起こる可能性があるので、トラブルの原因が分かっているときはもちろん「原因が分からないのに最近噛み合わせがズレてきた」なんて場合もできるだけすぐに歯医者さんへ相談して「噛み合わせが悪くなる原因の解消」を早めにしてしまいましょう。



基本的に人間の歯は、永久歯が生えてから毎日の咀嚼によってだんだんと磨り減ってきてしっかりと上下が噛み合う状態になるようにはなってますが、お口のトラブルやストレス・悪い習慣によって変化してきてしまうものなので、噛み合わせが今の時点で問題ない人も悪くなる前に毎日の丁寧なオーラルケアを心がけて将来のリスクを少しでも減らしていくことをオススメいたします。

この記事のまとめ

  • 歯並びが悪く「噛み合わせに問題が出てしまう」といろいろなお口のトラブルリスクが高まるので注意
  • 歯並びの悪さは「元々の体質」だけでなく、虫歯や歯周病などのトラブルからも引き起こされるため「毎日のオーラルケアによって快適に食事ができる歯を維持する」ことがとっても大切
  • 逆に、多少見た目の歯並びの悪さがあってもバランス良く歯が噛み合っているのならば大きな問題にはなりにくい
  • ただし、「歯が重なりあってしまっている」などの理由で歯ブラシが届きにくくなる場合は歯ブラシ以外のオーラルケアアイテムで重点的にお掃除をしてあげることはお忘れなく