歯間ケアの必須アイテムである「デンタルフロス」

このサイトでは以前、「歯間ブラシ」について取り上げたことがありましたが、その記事内でも触れたように「歯間ブラシはある程度歯と歯に隙間がある人向けのオーラルケアアイテム」なんですよね。

そのため、「歯が隙間なくキレイに生えている人」や「歯ぐきが健康的であまり下がっていない人」が歯間ブラシを使ってしまうと、「歯間にブラシが入らない」とか「逆に歯ぐきを傷つけてしまう」なんてことが起こる危険性があるので・・・
今回の記事では、もう一つの歯間のケアアイテムである「デンタルフロス」について取り上げてみたいと思います。

まずデンタルフロスとはどのようなオーラルケアアイテムなのか言いますと・・・
(皆さんにも馴染みのあるアイテムなのですでにご存知だと思いますが…)
「フロス(糸)によって歯間をお掃除できるオーラルケアアイテム」でして、何本もの細い糸が束状になってできているため一本一本の糸が汚れを絡めとってかき取ってくれるという構造になっております。

そしてデンタルフロスは糸だけでできている商品(指にフロスを巻きつけて使うタイプ)が一般的ではありますけど「柄がついたデンタルフロス」も販売されていて、こちらのタイプは奥歯の歯間部分まで比較的に届きやすいために好んで使われている方も多いんですよね。
(糸だけのフロスですとどうしても「口の中に指を入れ込む」必要がありますので…)



ただ・・・正直言って、個人的には「柄の付いたタイプのデンタルフロスは扱いにくい」という印象しか無くて・・・
私が実際に試したときも「歯間に入れてもフロスの幅が狭くて動かしにくい」ことが多かったので、私は「糸だけでできたタイプ」を日常的に使っていますね。
(糸だけのフロスのほうが割安でもありますし♪)

デンタルフロス(糸だけタイプ)の使い方としては・・・
最低でも1日1回のペースで、ある程度の長さ(30㎝ぐらい)にカットしたフロスを左右の人差し指に巻きつけて歯の隙間に入れたら側面の歯垢や食べかすをこそげ落とすように前後・上下に動かして掃除をするだけですので、とくに難しいことはないと思いますよ。
(掃除に使用する部分のフロスの長さは15㎝ぐらいを目安にすると使いやすいと思います。)

とはいえ、いくら手軽に使用できるとはいえ気をつけておきたいポイントはありまして・・・
これは歯間が狭い方に起こりがちなこととして「フロスをグッと勢い良く押し込もうとすると、歯ぐきにぶつかって出血してしまう」ことがあるので、この点はご注意くださいね。
隙間にフロスを入れる際には「押すように入れる」のではなく「前後に動かしながら滑らすように入れる」ことを心がけるとスンナリ入ってくれると思います。
もちろん歯間に入れた際にも歯ぐきと歯の根元部分を強くゴシゴシとこすると当然出血するケースがあるため、細いフロスはできるだけ優しく使うようにしましょうね。

ちなみに、フロスには「ワックス付き」と「ワックス無し」の商品がありますが・・・この差は「ワックスが付いている方が滑りが良くて歯に入りやすい反面、滑りが良い分だけ洗浄力は多少落ちる」ということが考えられますので、無責任かもしれませんけど「自分で両方試してみて使いやすい方を選ぶ」ことが大切ですよ。
(歯間が狭い人はワックス付きが良いと思いますが…)

それと「できるだけお金を掛けずにフロスを使いたい!」なんて方もいらっしゃると思いますけど、「フロスを極端に短くして使う」とか「100円ショップのフロスを使う」というのはあまりオススメはしません

この理由としては・・・
フロスは「歯間」というとても狭いところに使う商品ですのでしっかりと指に巻きつけて使用する必要がありますし、私の経験では「100円ショップのフロスだと切れて歯に挟まってしまうことがあった」ので、せめてある程度の知名度のあるブランドのフロスをケチらず(最低でも20㎝ぐらいは)使うようにしてみてくださいね。



とにかく、デンタルフロスは「通常の歯ブラシ」に次ぐかなり重要な必須のオーラルケアアイテムなので正しく使用して歯間のケアをしていきましょう。

この記事のまとめ

  • 歯間ブラシとデンタルフロスは両方とも「通常の歯ブラシでは届かない歯と歯の隙間」をお掃除してくれる重要なオーラルケアアイテム
  • ただし、歯間ブラシは「ある程度歯と歯の隙間が広い人向けのオーラルケアアイテム」なので、まずはデンタルフロスから試されることがオススメ
  • 指に巻きつけて使用する「糸だけでできたデンタルフロス」を使う際は…ケチらず「シッカリと指に巻き付けらる長さ + 歯間をスムーズにお掃除できる長さ」を使いましょう
    (短すぎると洗浄力が落ちるだけでなく、口の中で指から外れてしまうこともあるので。)
  • 「歯間に挿入するとき・歯の根元部分の隙間を掃除するとき」に歯茎が傷つけやすいので、フロスは優しく動かしてあげることが大切
  • フロスは単に歯間部分に入れ込むだけでなく、歯の側面にしっかりと当てて糸で汚れをこそげ落とすように意識して掃除することがポイント