ということでだいたい「どのぐらいの年代の人にはどのぐらいの歯が残っているのか?」について紹介したいと思います。
年代別の歯の残り本数
ご自身や周りの友人・家族などを見ても10代から20・30代では多くの人がほとんど全ての歯が揃っている状況なのではないかと思います。もちろん事故などで歯に強い衝撃を受けたりして歯を失ってしまう方もいらっしゃいますが、このぐらいの年代ですと虫歯や歯周病が歯が抜けるほどまで深刻に進行していないので食事に影響が出るほど歯を失っている人は少数となっています。
ではどのぐらいの年代から歯を失う人が増えるのかというと、だいたい「50代後半から60代ぐらい」からが境目のようですよ。
50代になると7~8割ぐらいの方が24本以上歯が残っているというデータもあるぐらいなので、その逆を言えば2~3割ぐらいの人はすでにある程度の歯を失っているということになりますよね。
そして60代に差し掛かると24本以上歯がある人とない人が半分ぐらいの割合となり、70代になると6割ぐらいの人が20本も歯がない状態になってしまいます。
ちなみに60代になると「歯が全くない人」もだんだんと増えてくる傾向があって、70代では2割、80代後半ですと4割の方が歯がない状態となるので気を付けないといけませんね。
それにしても50代から歯周病で悩む方が増えていることからも年齢が上がるにつれて加速度的に歯の残り本数は減ってきてしまうようですが、実際のところ昔に比べてかなり歯を失ってしまう人の割合は減っています。
これは歯周病や虫歯に対する認知度が高まっていたり、治療の進歩、そして個人的には自分でできるオーラルケアの方法やアイテムの情報が昔よりも手に入りやすくなっているからではないかと感じています。
これからさらにオーラルケアをが広まることで、歯医者さんに行く目的が「歯の治療」ではなくて「歯のチェック・メンテナンス」にほとんどの人がなればさらに歯の寿命は長くなるのではないでしょうか。
「8020運動」なんて言葉はずいぶん前から言われていますので、私達も日々のケアを怠らずにお年寄りになっても自分の歯で食事ができることを目指していオーラルケアを心がけましょうね。
年齢と歯についてのまとめ
- 歯周病が進行しやすくなる50~60歳ぐらいから歯が抜ける人が増えだしてくる
- 年代が高くなるにつれて歯を失う人の割合が加速度的に増えてきてしまう
- 治療方法の進歩やオーラルケアが浸透しだしていることで、昔よりも歯を失う人の割合は減ってきている
- 日頃から自分でオーラルケアを心がけて、歯医者さんには「歯のチェック」をしてもらうような生活ができればさらに歯の寿命は長くできる
- 80歳で20本以上の歯が残るような、正しくて効果的なオーラルケアを実践しましょう