顎関節症の原因は「歯の噛み合わせ」…だけではない

tchで顎関節症
虫歯や歯周病以外にも注目されているお口のトラブルといえば「顎関節症」ですね。
そこで顎関節症の原因のひとつであるとあるクセについてご説明したいと思います。

顎関節症の原因について

顎関節症とは比較的女性でお悩みの方が多く、ヒドくなると痛みで食事もできなかったり口が指2本分程度しか開かなくなるなど日常生活にも支障が出てしまうお口のトラブルですよね。

最近悩まれている人の数が増えてるのでご存じの方も多いとは思いますが、皆さんは顎関節症になる原因としてまずは「噛み合わせ」を最初にイメージしているのでないでしょうか?

ですが実際のところ「噛み合わせが悪い人が必ず顎関節症になる」ということはなく、とある「歯のクセ」によってアゴに負担がかかって顎関節症の引き金となってしまうケースが多いようですよ。

・・・そしてその原因が「TCH」です。

TCHについては以前の記事(無意識に上下の歯をくっつけてしまう「TCH」)をご確認いただきたいのですが、このTCHという「歯をくっつける程度の弱い力」でもアゴの筋肉に力がかかって顎関節症の原因となるというから驚きなのではないでしょうか。

しかも何気なく口を閉じているときには筋肉によって顎関節が押さえつけられている状態へと体の構造上なってしまい血の巡りが悪くなりやすいので、筋肉に疲労と血の巡りの両面で負担がかかるので注意が必要ですよね。

ちなみに「口を閉じている状態」では上下の歯はくっついていることはなく、歯が噛み合わさるのは1日のうちでも食事の時などの数十分程度なので皆さんも唇を閉じた時の「正しい歯や舌の状態」を知っておきましょう。

その正しい状態とは「歯が噛み合わさることなく数ミリ開いている」こと、「舌は前歯の付け根部分に先があたっている」、「アゴの筋肉に力が入っていない」という状態なので、唇を閉じていてもこのような条件に当てはまっていない場合には自分のアゴのリラックス状態をもう一度見つめ直してみましょう。

TCH対策をすることで顎関節症の症状であるアゴの痛みなど不快感が解消されるかもしれませんよ。

顎関節症の原因についてまとめ

  • 顎関節症はアゴの力が弱い女性に多く、日常生活に支障が出るぐらい悪化することがあるお口のトラブル
  • 顎関節症は、噛み合わせよりも「TCH」という「長い時間、無意識に歯が噛みあわせってしまう行為」が大きな原因
  • 生活の中で上下の歯がくっついている時間は意外と短いので「正しい口の閉じ方」を意識して知らないうちに歯がくっついていたら意識的に離すように心がけましょう