「歯を治療しているときの食事」で気をつけたいこと


歯の治療の代表的なものとしては・・・「虫歯を削って詰め物・被せ物をする」とか「歯周病治療のために歯周ポケットの奥にある歯石やプラークの除去」などがあると思います。

そしてこれらの治療は1日ですぐに完了してしまうものだけではなく、「削った歯のための被せ物ができるまで」や「奥深くの歯石を取るために歯ぐきを切開した傷が元に戻るまで」の期間がどうしても出てきてしまいますよね?

そのため、この治療期間中には食事内容に気をつけることが大切となり、
被せ物が出来上がるまで歯には「簡易的なフタ」をする程度しかされていないので「ガムやキャラメル、お餅などの歯にくっつく食べ物だとすぐにフタが外れてしまいます」し、「強度的にも弱いので堅いものは食べない」ようにしてくださいね。

ここで治療中の歯にしたフタが外れてしまうぐらいならば問題はありませんが、治療のための削られて歯がもろくなっている状態だと歯がかなりカケやすく、少しの不注意で治療中の歯がカケてしまうと「せっかく型どりして作った被せ物も合わなくなってしまう」ので被せ物が完成するまでは特に堅い食べ物には気をつけましょう



もちろん多少歯を削ってから装着しておくフタだけでなく、かなり進行してしまった虫歯治療のために使用される「クラウンやブリッジ」などが出来上がるまで仮に取り付けられる歯(=仮歯)でも同じような注意が必要ですよ。

それと虫歯がかなり進行してしまい神経の治療をした後にも「歯に強い力がかかる」のはご法度ですので、治療後で見た目は問題なくても硬い食べ物や強く噛み締めるような歯に圧力をかけるのを避けながら、だんだんと食事内容を噛みごたえのあるものを変えていくのが良いと思います。

歯周病治療後に関しては、通常の歯石取り程度ならばそこまで神経質に食事内容を気にする必要はありませんが、歯ぐきを切開して歯石を取り除く治療をした場合には歯ぐきに大きなキズがある状態なので「香辛料が入った食べ物」とか「酸っぱい食べ物」、「熱々の食べ物」は歯ぐきに刺激が強いので避けましょうね。
(これは気をつけるウンヌンの前に、傷にしみてしまうので受け付けないとは思いますが…)

歯ぐきを切開することに関しては「親知らずの抜歯」はさらに大きなキズができるので、刺激が少なくてあまり噛まなくて良い食品(お粥やうどん、スープ類、ゼリーなど)がオススメです。
そして食事をする際には・・・親知らずの場合はまず「左右の親知らずを同時に抜く」ということはされないので、抜いていない方の歯で食べてくださいね。



とにかく治療中の歯や治療後すぐの歯は「自分が治療後の歯で噛むことに慣れていない」ことや「刺激に弱い」ことから、「無理をせずに食べられる食品」を積極的に選びましょう。

この記事のまとめ

  • 通院1回では治療が終わらない場合が多いので「1回目の治療~次の来院~治療後しばらくするまで」は食事内容に気を使うことが大切
  • 治療中は「堅い食べ物」「ネバネバしたもの」には注意(特に「堅い食べ物による自分の歯のカケ」には要注意)
  • 神経を取り除いてしまった場合も急に堅いものを食べるのは避けて、徐々に「治療後の歯を噛むことに慣らしていく」
  • 歯ぐきを切開した場合は、キズ部分に刺激を与えない食品を選ぶ
  • 治療後はお口の中の環境(噛みごたえや歯並び)が多少なりとも変化してしまうので、しばらくは様子を見ながら食事をすることを心がけましょう