将来的に見ても「中学生・高校生時代のオーラルケア」はとても重要

中高校生のオーラルケア」が人生の中でもかなり大切なことであるのは皆さん知っていますか?

というのも、思春期は生え揃った永久歯がだんだんと強化されていく時期でもありますし、「この時期にしっかりとオーラルケアをするかどうか?」によって将来的なお口のトラブルリスクにも関わってきてしまうんですよね。



ここで・・・もしかしたら「若い時に虫歯などのトラブルになっても歯医者で治療さえしておけば大丈夫でしょう♪」みたいな心構えの人もいるかもしれませんが・・・
虫歯治療は「悪い部分を削って詰め物をする」という治療がされるので、一度でも虫歯になってしまうと「もともと自分が持っていた歯には2度と戻らない」ことはしっかりと覚えておきましょう。
(虫歯治療は「虫歯がこれ以上悪化しないための処置」ということになります。)

そして、金属にしろ樹脂にしろ歯に人工的なものを入れるということは必ず年月が経つと劣化してしまいますし、わずかながらも隙間ができてしまうので将来的にはそこが虫歯になりやすく、「治療したところをさらに削って詰め物をする…」ことを繰り返していけば、将来的には自分の歯を失うこととなるので思春期にはしっかりとケアしておくことが必要となります。

とはいえ、学生時代という若い時期だと「虫歯治療の被せ物が奥歯に数個入ってる」程度の状態で、そこまで深刻にお口のトラブルを抱えている人は多くなく、さらに体の免疫力も高いので多少オーラルケアをサボっても歯周病などのトラブルには発展しにくいのが困りモノなんですよね。
(「歯がまだ弱いこと」や「甘いものを食べる人が多い」ので虫歯にはなりやすい時期ではありますが・・・)

人間(特に若い人)は、どうしても「将来の自分の歯のために今からオーラルケアをしておく」ということができる人は多くないのが現状ですので、今現在大きなトラブルがないからといって「毎日の歯磨きをテキトウにしてしまったり、ハミガキ剤・洗口液・デンタルフロスなどを使用せずに過ごしてしまう」と後々大きな問題となることがあるので気をつけることが大切ですよ。



さらに学生時代は「定期的に歯の検診・歯石取りに行っている人」もとても少ない状態ですので、たまたまこの記事を読まれている若い人は今からでもスグにコマメなオーラルケアと定期検診を心がけてくださいね。
・・・もし中学生ぐらいのお子様をお持ちの親御さんが読まれているのならば、子供に嫌がられても歯医者さんに定期的には連れて行きましょう。

学生時代に歯医者さんへ健診に行くタイミングとしては・・・
大型の休み(夏休み・冬休み・春休みなど)」を利用して行くと、時間もとりやすですし、なにより「ほどよい間隔で年に数回歯をチェックしてもらえる」こととなるのでオススメですよ。

そして自宅では「就寝前の歯磨きを特に念入りに行うこと」や「フロスで歯と歯の間を掃除する」ことは最低限行ってくださいね。
(若い人は歯と歯の間が狭いので「細いブラシ状の歯間ブラシ」は使わずに「糸が束になったデンタルフロス」で歯間掃除を使いましょう。)



それと・・・この記事の最初で「学生時代は永久歯が強化されていく時期」と書きましたが、この時期に歯を強くするのは「バランスの良い食事でしっかりと栄養を摂る」ことはもちろん、「フッ素入りのハミガキ剤を使う」ことでも歯が強化されていくので、寝る前のブラッシング時にフッ素配合のハミガキ剤を使用されるのが良いですよ。

この時に、できるだけフッ素入り歯磨き粉を使ったブラッシングの後は口をお水でゆすぎすぎないようにしてフッ素を歯に残しておくようにしましょう。

●私も使用中の「クリニカ アドバンテージ デンタルジェル」は、価格がお手頃でありながら寝る前にしっかりとフッ素で歯をコーティングできるのでオススメですよ。


この記事のまとめ

  • 思春期は体だけでなく「永久歯も成長していく」のでオーラルケアにもとっても重要な時期
  • 「栄養バランスのとれた食事」と「歯にフッ素を使う」ことで永久歯を強く成長させることができる
  • 永久歯が一度でも虫歯になってしまうと、将来的に治療した部分が虫歯になってしまう(二次カリエス)リスクが高くなる
  • さらに「若いころのオーラルケアへの心構え」は大人になっても変わらないことが多いので、学生時代から丁寧なオーラルケアを習慣づけておくのが良い
  • 自宅でのオーラルケアに「評判の良いハミガキ剤やフロス」を使うだけでなく、特にトラブルがなくても大型の連休などを利用して定期的に検診をしてもらうことも大切
  • お口のトラブルは睡眠中に発生・進行しやすいので「寝る前のブラッシング」はとにかくしっかりと行いましょう