虫歯の早期治療で虫歯が増える?

虫歯の早期治療
虫歯が進行してしまえば歯医者さんに治療してもらう必要はありますが、あまりにも早期の虫歯を治療してしまうのには少し問題があるようですね。
というわけで「虫歯の早期治療」のデメリットについて取り上げてみたいと思います。

初期の虫歯を治療するのは良くない?

虫歯を発見したときの治療法としては「削って被せ物をする」ということなのは皆さんも経験済みかご存知だと思います。

その被せ物ですが耐用年数がだいたい10年ほどだという目安があって、虫歯治療をした数年後には歯と被せ物の隙間に歯垢が溜まり、治療部分が虫歯への進行する「二次う蝕」となってしまうケースがとても多いので注意が必要です。

そして当たり前ですが、二次う蝕は前の虫歯よりも深い場所に虫歯ができてしまうので歯をさらに削るだけでなく、神経まで治療する必要がでてしまうケースもあります。

こんなことを繰り返していれば、子供の頃に治療をした歯が40代や50代ぐらいになると歯周病も合わさって「抜くしかない」という決断へとつながってしまいます。

とはいえ最近では「虫歯は初期のものならばスグには治療しない」という歯医者さんが増えているようで、経過観察は必要ではありますがその人の生活習慣や虫歯リスクを考慮して治療をするかどうか判断してもらえるようですよ。

確かに小さな初期の虫歯治療のためにドリルで大きな穴を開けて治療するというのはどう考えてもおかしな治療法ですし、ごくごく初期の虫歯は再石灰化で元に戻せるだけでなく、そこから少し進んだ虫歯でも再石灰化で虫歯の進行が止まったりするケースがあるので「虫歯を発見したらすぐ治療」というのは今や古い考え方なのかもしれませんね。

ですが、「初期の虫歯を治療する必要がないから歯医者さんに行かない」というのも間違えた考えで、「早期発見」をした上で定期的に進行具合をチェックして「適切な時期に治療」してもらうことが一番歯の寿命をのばす方法なのではないかと思います。

ちなみに私もそうですが、歯医者さんが苦手な人というのは痛みや明らかな違和感が見つからないと診察してもらう踏ん切りが付かないというのが正直なところなんですよね。

でも痛みもなく進行してしまう虫歯もありますので、神経まで虫歯が達してしまう前段階の簡単な治療で済む虫歯を発見してもらうことが大切ですよ。

虫歯の早期治療についてまとめ

  • 虫歯治療をした部分は、その後どうしても虫歯リスクがとても高まってしまう
  • 虫歯治療に使用する被せ物にも耐用年数がある
  • ごく初期の虫歯ならば治療をせずに経過観察をする歯医者さんが最近は多い
  • 初期虫歯を経過観察する理由としては「虫歯治療はどうしても虫歯よりも大きな穴を削る必要がある」ことや「進行が緩やかですぐに治療する必要のない虫歯がある」ため
  • とはいえ「虫歯の治療をする必要がない」ということではなく、定期的な検診を受けた上で歯医者さんの判断に従いましょう