お薬の副作用として起こる「ドライマウス」

お薬でドライマウス
歳をとってしまったり、ストレスの影響で起こる「ドライマウス」ですが、これ以外の原因でも起こってしまうケースがあるようですね。

ドライマウスはお薬の副作用でも起きる

ドライマウスとは唾液が減少して口が乾いてしまう症状ですが、その原因は加齢ストレスなどいろいろあって、虫歯・歯周病・口臭などの対策のためにオーラルケアされている人からすると厄介な症状なんですよね。

とはいえストレスや加齢で唾液の分泌量が減ってしまうだけでなく、服用しているお薬によっても唾液が減ってしまう危険性があるそうですよ。

具体的な例を挙げれば・・・
「血圧を下げる降圧剤」「利尿剤」「痛みを和らげる鎮痛剤」「花粉症対策としても処方される抗ヒスタミン剤」、さらには「うつ症状対策用のお薬」などがあり、高齢者の方ならば日常的に飲まれていることの多いお薬もあるので注意が必要ですよね。

このようなお薬によってドライマウスになってしまうことがありますが、あくまでも「お薬による副作用」的なものなので服用をやめればしっかりと唾液の分泌量は増えてくれます

ですが、高齢者の方からすると「薬を飲み続けながら生活する」ケースがとても多いので、薬の服用をやめることでのドライマウス対策というよりは「薬を飲みながらも唾液を増やすような対策をする」ことが大切となります。

ですので「口の中が乾きやすくて口臭がある」とか「おしゃべりがしにくい」、「唇や舌も乾く」、「食べ物を飲み込みにくい」などのドライマウス症状がある方は、ご自分で「ガムを噛む」とか「口を動かして唾液を出すためにおしゃべりをよくする」、「食事の際にはよく噛んで食べる」などを対策をしていきましょう。

もちろん直接的に「お口の中を潤すことのできるジェル」を使うことも有効ですよ。



というわけで「お薬によってドライマウスになるのが嫌だから服用をやめる」というようなことは自己判断ではせずに、唾液を積極的に出すような生活をされることが大切ですよ。

もし気になるのならば「かかりつけのお医者さん(歯医者さんも含めて)」に薬によって口が乾くことの相談をされてみてくださいね。

持病の相談をされているお医者さんでは薬の服用量や種類を変えてくれる可能性がありますし、歯医者さんならばドライマウス治療や指導をしていただけますよ。

この記事のまとめ

  • 「ドライマウス」は加齢やストレスだけでなく「特定のお薬」の副作用としても起こってしまう
  • 唾液が減ってしまうお薬は高齢者が日常的に服用するようなものが多く、加齢による唾液の減少と重なると強いドライマウス症状が出てしまう
  • 「お薬によるドライマウス」は服用を止めれば元に戻ってくれる
  • お薬を飲み続けないといけない場合には唾液をよく出すような食事方法や生活習慣がとっても大切