歯周病・虫歯・口臭対策としての歯磨きのコツ

毎日のブラッシングは正直なところ面倒な作業なので、なんとなく習慣的にというか意識せずに歯を磨いてしまっている人は多いですよね。
ですが、「歯を磨いた」ことと「歯が磨けている」ことは違うので、その事について少し取り上げてみたいと思います。

歯磨きの時に心がけたいポイント

「歯磨き」は歯の表面をゴシゴシと擦るのではなく、歯と歯の間に毛先を入れて1本ずつ何回か(15~20回)か振動させるような感じでブラッシングをすることが大切で、全体をざっと磨くようなブラッシングをしているとあまり意味がなく虫歯や歯周病へのリスクが高くなってしまいます。

もちろん「まったく磨かない」というよりもザッとでも磨いたほうが良いことは良いのですが、やはりいろいろなお口のトラブル対策のためにはできるだけ細かく丁寧にブラッシングを心がけましょうね。



その際、丁寧に歯茎を刺激するように磨くと出血がある場合がありますけど、血が出るからヤメるということはせずに何日間か続けているうちにだんだんと歯茎の状態が良くなって出血も治まることが多いので怖がらずに続けることをオススメします。
(ただ出血する部分をゴシゴシ刺激することはヤメましょうね)

そして意外と・・・というか、よく見落としがちなのが「歯の裏側」や「親知らず」部分で、私も小さな鏡で確認してみたところ「親知らずだけ明らかに他の歯と色が違う」なんて状態を見てしまってからは忘れずに重点的に磨くようにしています。

ちなみに皆さんが奥歯を磨く際には「口を大きく開けて」ブラッシングしてしまいがちですが、「口を閉じることでブラシが奥まで届きやすくなる」ので是非とも口を閉じて頬の力を抜いて奥歯を磨くことを心がけることが大切ですよ。

とはいえ、歯ブラシでいくら丁寧に磨いても限界があるのも事実ですので、歯と歯の間や歯並びの状態によってどうしてもブラシが届きにくいというケースでは「デンタルフロス」や「タフトブラシ」を利用してケアしてあげることが必要となります。
フロスやタフトブラシ以外にも「歯間ブラシ」 がありますが、歯間ブラシは歯と歯の間が広がっている人でないとうまく使用できない上に、無理に押し込むと歯ぐきを傷つけてしまうので個人的にはあまりオススメしませんね・・・あくまでも私の意見ですけど。

タフトブラシは毛先が尖っているので歯と歯のスキマにいれて歯茎をツンツンと刺激しながらケアしてあげると下がってきた歯茎にも有効なので「テレビを見ながら」とかでも良いのでスキマ時間に利用すると手軽でナカナカ有効なオーラルケアとなりますよ。



デンタルフロスも歯間の食べかすや歯垢を取り除くのに必須のアイテムとなっておりますが、歯間に入れる際に力を入れすぎて歯茎を傷つけないようにしてくださいね。
(特に歯のスキマが狭い人は勢い良く歯間に入れてしまうことが多いので注意)

このように「通常の歯ブラシでの丁寧なブラッシング」プラス「フロスやタフトブラシで歯間の掃除」をすることで歯周病や虫歯、さらには口臭対策になるので面倒臭がらずに「寝る前の1日に1度の歯磨き」ぐらいは丁寧に行いましょうね。

この記事のまとめ

  • 「歯磨き」は歯の表面ではなく「歯と歯の間」や「歯と歯茎の間」などを磨くことが大切
  • 歯ブラシはできるだけ細かく動かし、強く押し付けないようにする
  • 奥歯は口を開けて磨こうとすると「頬と歯の間にスキマが無くなりブラシが届かなくなってしまう」ので「口を閉じてリラックスして磨く」
  • 歯ブラシだけでは細かな部分のケアは不可能なのでオーラルケアアイテムを複数使ったほうが良い
  • 少しズボラな人でも、せめて就寝前のブラッシングだけは時間をかけて行いましょう