歯周病対策には、まず歯周ポケットの深さを知ることが大切


歯周ポケット」という言葉は皆さんも聞いたことがありますよね?
歯医者さんに行けば虫歯のチェックとともにこの歯周ポケットのチェックもされるぐらい私達のお口のトラブルを知る上で大切なものなので少し取り上げてみたいと思います。

歯周ポケットとは?

歯周ポケットはその名前の通り、歯周病が原因となりだんだんと広がっていってしまう「歯と歯茎のスキマ」のことを言い、歯周ポケットが広がっていくことでポケットの中で歯周病菌が繁殖したり歯石が溜まりやすくなってしまうので注意が必要ですよ。



そして健康な歯茎であれば、歯周ポケットは2ミリぐらいだそうで、歯周病の前段階ともいえる軽度の歯肉炎ですと3ミリから4ミリぐらいまで深くなってしまいまい、さらに5ミリを超えてくると歯石がポケット内に溜まりやすく、そのままにしておくことで歯を支えている「歯槽骨」にまでダメージを与えだすので早めの対処が必要になります。

ちなみに歯周ポケットの測定は自分ではできないので歯医者さんに行って検査してもらうこととなりますが、最近ですと「歯の検診をしたい」といえば虫歯のチェックと合わせて必ずに行われるのですぐに自分のポケットの深さを知ることができますよ。

実際の検査では細い棒のような特殊な器具を歯と歯茎の間に入れて測りますけど、特に痛みもないので抵抗感無く検査は受けられると思います。

歯周病といえば日本人が歯を失う大きな原因のひとつなので、この歯周ポケットのチェックはできるだけ定期的に行う必要があり、30代ぐらいから歯周病対策と合わせて始められるのがオススメですよ。

というのも30代ぐらいならばまだそこまで大きな歯周ポケットを持っている人は少なく(あっても4ミリぐらいまでの人が多い)、それなりにオーラルケアされてきた人ならば丁寧なブラッシングで改善の余地があるんですよね。

なので歯周病対策の基本であるブラッシングの際にはできるだけ「歯周ポケットにまで毛先が届きやすい歯ブラシ」を選ぶと良いですよ。



もちろん3ヶ月から半年ぐらいに一度は歯周ポケットの検査と同時に歯石取りなどすることが前提ですけど、このようなオーラルケアを実践するだけで将来の歯周病のリスクがグッと低くなるので、とにかく「歯周ポケットは最低でも4ミリ以下をどうにか維持をする」ということを心がけましょう。

歯周ポケットは5ミリぐらいまでいってもほとんど自覚症状がなくて静かにそーっと悪化してきますからね。

個人的には通常のブラッシングに合わせて、就寝中歯茎にダメージを与えることなく歯周ポケットのケアや歯茎のマッサージができる「口腔洗浄器」はおすすめですよ。



この記事のまとめ

  • 歯周ポケットの深さによって歯周病の進行具合が判断できる
  • ちょっとした深さの歯周ポケットは誰にでもあるが、4ミリを超えてくると歯周病リスクが高まるので2ミリから3ミリぐらいを維持することが大切
  • 「歯周ポケットを大きくしない=歯ぐきを健康的に保つ」には日々のオーラルケア(丁寧なブラッシングやフロス洗口液など)と歯医者さんでの定期健診